singular balance(Justin Ueyama-Burke)はNY生まれの日系アメリカ人で、現在は東京を拠点に活動しているアーティストだ。エレクトロやアンビエントな音楽を基調とし、過去には様々なアーティストとのコラボ、揺らぎのRemixアルバムにも参加しプロデューサーやビートメイカーとして活動してきたが、昨年ニュージーランドのアーティスト、 Lontaliusとの共作のEPをリリースしてからはシンガーソングライターとしてのスタイルへと変化している。彼とは一度FaceTimeで話した際に彼の音楽に対しての向き合い方に感銘を受け、インタビューをさせてもらうことになった。音楽を始めたきっかけから音楽を作る上でのメンタルヘルスとの関わり方、影響を受けた音楽やものの話を、このPopzineを運営しているOWLPOPのKeiさん、通訳としてライターで自身もメディアを運営しているSleepyheadさんとともに聞いた。アーティスト:singular balanceインタビュー・文:ゆーかり(@earlyspring33)通訳・翻訳:Sleepyhead(@SleepyHead_blog)Editor: Keisuke Sawa( OWLPOP )「日本に引っ越してから日本人としての自分ともっと繋がれた」ゆーかり - 今日は何してたの?Justin (singular balance) - 今日はゆーか(ゆーかり)の友達のすいまくんと大学の友達と、代々木八幡にあるカフェに行きました。ブラックコーヒーを注文したんだけどすごい美味しかった。Kei - ゆーかりちゃんとジャスティンくん(singular balance)はどこで知り合ったんですか?Justin - ゆーかが「揺らぎ」ってバンドをしている友達と大学が同じで、揺らぎのボーカルをしてるみらこからゆーかを紹介してもらって、そういう感じで知り合いました。Sleepyhead - いいバンドですよね。すごい好きです。ゆーかり - ジャスティンくんは揺らぎの次のアルバムにも関わってるんですよね?Justin - 英詞を書くのを3曲手伝っています。曲を聴いて、メロディーに合うような英詞を考えたりしました。ゆーかり - そうなんですね!楽しみ。今日はよろしくお願いします。早速だけどジャスティンくんはどういうきっかけで日本に来たんですか?Justin - 元々、大学のために日本に来ました。今、弟はテキサスで、妹とお母さんはノースカロライナっていうフロリダのちょっと上にある州にいて、お父さんはニューヨークにいるんですけど。お母さんがグラフィックデザインをしています。Kei - アートや音楽をお母さんに教えてもらったりしたんですか?Justin - あんまりないですね。でも小さい時っていうか小学生とか中学生のとき、毎週土曜日に補修校に行くときにお母さんがPrinceとかQueenの曲を車の中で流したりしてました。特にお母さんから音楽の紹介とかはなかったけど、お母さんの影響でThe BeatlesのLet It Beがすごい好きになりました。Kei - 補修校って?Justin - 毎週土曜日に日本語の学校に通ってて、そこでハーフアメリカ人やハーフ日本人の友達と知り合いました。その時は日本人としての自分をあまり受け取れてなかったけど、日本に引っ越してから日本人としての自分ともっと繋がれたっていうか。日本に引っ越してきたおかげで今の人生が完全に変わったから、大変なことはいっぱいあるけど「日本に引っ越してきてよかったな」っていうのを毎日考えてます。アメリカの大学に行ってたら課題とかすごい多くて音楽作る時間とか絶対なかったと思うから、そういう意味で音楽はきっとやってないと思う。Kei - 音楽をする大きなきっかけが、日本に来たことなんですね。Justin - そうですね。あと日本に引っ越してきてから、フリーランスで仕事をしている人たちと知り合ってすごくいい影響を受けました。東京ってクリエイティブな人がすごく多いと思うし、ノースカロライナでは中々そういう環境がなくって。Kei - ニューヨークにはどのくらい住んでいたんですか?Justin - ニューヨークは小学校3年生までいました。お父さんとマンハッタンを歩いたりしたのがすごい記憶に残ってるしニューヨークはすごい好きだったけど、小学校3年生になったらノースカロライナに引っ越して、高校を卒業するまでノースカロライナにいました。Kei - ニューヨークへ戻りたいと思うことはありますか?Justin - 10歳くらいの時にニューヨークからノースカロライナに引っ越したので、ちゃんとニューヨークを経験してないんですけど、もし音楽がもっと安定したら、いつか絶対ニューヨークシティに住みたいなって気持ちがあります。日常的にずっと日本語を使うのもコミュニケーションが取りづらいところもあるし...。Kei - 日本語はどうやって勉強したんですか。Justin - 小さい時からお母さんと日本語で話してたし、高校までは毎週土曜日に日本語の補習校に通ってました。あと、村上春樹の本は英語と日本語版があるので、大学1・2年生の時は村上春樹の本を日本語の練習として読んで日本語を勉強してました。Kei - 村上春樹さんの本なんですね。日本語と英語版とで違いってあるんでしょうか。Justin - 変わってるところは結構ありますね。村上春樹のノルウェーの森はアメリカで結構人気があって、なんのきっかけで読み始めたかは忘れてしまったんですが...。もう5回くらい読んだんですが、読むたびに新しいことが見つかります。「作品を通してやっと自分をちゃんと表現できたような気がする」ゆーかり - 音楽活動を始めたのは、Spotifyに曲を上げ始めている2018年くらいからなんですか?Justin - そうですね。大学1年生の時にスケボーで膝の怪我をしてスケボーが出来なくなって「あー退屈だな、どうしようかな」と思ってて、それでギターのルーピングペダルを買って、部屋の中でアンビエント系のループを作ったりしてました。ギターにすごいハマってて、ある時「このループペダルで作ったループをパソコンに録音することが出来るんだ!」ってことがわかってそれをサウンドクラウドに上げ始めたんだけど、Lontaliusくんと出会ったおかげで自分ももっとシンガーソングライター系の曲を作りたいなっていうか、そういうシンガーソングライター系の曲を作る方が自分を表現しやすいなって気づいて。ゆーかり - アンビエント系の曲は、曲を作り始める前から聞いてたんですか?Justin - 高校生の時からアンビエントミュージックをよく聞いてました。Brian Enoの『Ambient 1/Music For Airports』ってアルバムがあるんですがそれがすごく好きで。あとはHarold Buddっていうピアニストもすごく好きです。昔は読書がすごい好きで、学校がない日とか、たまに一日中アンビエントミュージックを聴いて、村上春樹の本を読んだりしてました。特にスケボーで怪我をしたときは、アンビエントミュージックを聴きながら。それがきっかけで、アンビエントミュージックを好きになったかな。ゆーかり - 4月9日にリリースされた「Brave - EP」はどのような思いで作られたのでしょうか。Justin - 「Brave EP」は、自分がプロデューサーではなくてアーティストに変わったことを示すために、これまで作っていた曲を再パッケージ化するための一種の方法でした。 以前はたくさんのレイヤーを重ねていて曲のフォーカスが失われたりしてたけど、今作ってる新しい音楽はすごいシンプルに作っています。そういうアプローチの方が曲の感情が鮮明に伝わると思って。作品を通してやっと自分をちゃんと表現できたような気がして、今までの作品も自分的に好きだけどこのEPはもっと自分らしい感じがしています。EDENっていうアーティストが始めたMCMXCVっていうレーベルからリリースされることになっていて一緒に取り組むつもりだったけど、COVIDの制限のために会うことができなかったので自分でリリースすることに決めました。今振り返ってみると、自分でリリースすることで次に進むことができたのでよかったと思います。(singular balance - Brave)ゆーかり - えっ、EDENって『No Future』っていうアルバム出した人ですよね?Justin - そうそう。1年くらい前からEDENくんとstevexcooperっていうプロデューサーと一緒にATOっていうラッパーのプロデュースをしてて、EDENくんのレーベルからリリースされるんだけどそれもすごい楽しみ!ATOくんの曲って前はEDENくんが全部プロデュースしてたんですが、EDENくんが僕のBrave EPを気に入ってくれて、ATOくんに聴かせたらATOくんもすごい気に入ってくれて「ジャスティンちょっとビート作ってくれる?」って話になってすごいスムーズに進みました。%3Ciframe%20width%3D%22560%22%20height%3D%22315%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2FKuHyO5ss5L0%22%20title%3D%22YouTube%20video%20player%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%22%20allowfullscreen%3E%3C%2Fiframe%3EKei - コミュニケーションが取りやすい環境にありそうですね。チームというか。Justin - チームとしてすごいいい感じ。ゆーかり - ジャスティンくんみたいに、Lontaliusさんとか、色んなアーティストと一緒に作品を出したりするのって誰にでも出来ることではないと思うんだけど、どうして色んな人とコラボレーションできてるんでしょうか。Justin - えーなんでだろうなー。昔はサウンドクラウドで気になってるアーティストにメッセージを送って、仲良くなったら「なんか作ろうよ」って話したりしてデータを交換して作ってました。昔はBonjrっていう人と結構コラボしていて、彼も元々揺らぎのリミックスをする予定だったんですが忙しくて出来なかったんです。サウンドクラウドを通して自分が尊敬してる好きなアーティストと友達になれたので、すごい楽しかったです。ゆーかり - 制作も全部オンライン上でやったんですか?Justin - そう。揺らぎのリミックスもそういう流れでやることになったんです。揺らぎのギターのカンタローくんがKoganeっていう僕の友達と仲良くて、Koganeがカナダに帰国する前に三人で新宿にご飯に行って、それで揺らぎのギターをしているカンタローくんと仲良くなって。Koganeがリミックスをすることは先に決まってて、その時にカンタローくんに「ジャスティンもどう?」って言われてやることになりました。%3Ciframe%20width%3D%22560%22%20height%3D%22315%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2F239nIBPCa0U%22%20title%3D%22YouTube%20video%20player%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%22%20allowfullscreen%3E%3C%2Fiframe%3Eゆーかり - 「Brave EP」はLontaliusさんも関わってるんですか?Justin - フィーチャーは誰もしてないけど、LontaliusくんとAlive EPを作った時に彼から学んだことをBrave EPで表しました。あ、でもミキシングは2曲手伝ってもらってるのと、demo曲の編集とかアドバイスを色々くれたのでそういう意味では関わってるかな。彼は僕にとって「メンター」という存在で、色んなことを教えてくれたし、色んな意味で手伝ってくれたんです。ゆーかり - Lontaliusさんとはどういうきっかけで知り合ったんでしょうか。Justin - 3年前くらいにSan HoloっていうEDMアーティストが僕のデモをbitbird radioっていう彼のラジオショーで流してくれてて、そのラジオを聴いていたMajestic CasualっていうYoutubeチャンネルで働いてる人が、『music to feel better』っていうコンピレーションアルバムに僕の曲を入れたいって連絡をくれて。%3Ciframe%20width%3D%22560%22%20height%3D%22315%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2F46Gi0vY--34%22%20title%3D%22YouTube%20video%20player%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%22%20allowfullscreen%3E%3C%2Fiframe%3Eそれで彼とメールのやりとりを続けてて、ある時demo曲を送ったら「このトラックにLontaliusの声が合うと思うから彼のマネージャーに送っておくね」って言われて。当時はLontaliusくんとは直接話したことがなくてMajestic Casualの人とメールのやりとりをしてただけなんだけど、ある日突然LontaliusくんからTwitterで「Hey what’s up!?」みたいなDMがきて。元々Lontaliusくんの音楽大好きだったし、彼の曲をいつも聴いてたからDMがきた時は本当に緊張した...(笑)ゆーかり - すごい流れ...!Justin - それで、DMで話し始めて仲良くなったんだけど当時休学してて、休学してる1年間音楽頑張ろうって気持ちだったのでdemoとかをしょっちゅう彼に送ってて、その流れで「alive EP」の5曲が出来ました。実際にそのEPに入ったのは5曲なんだけど、完成した曲じゃなくてdemo曲で「こういうのどう?」っていう感じでやりとりした曲は25曲くらいあるかも。%3Ciframe%20width%3D%22560%22%20height%3D%22315%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2FNsaCm6c5ByA%22%20title%3D%22YouTube%20video%20player%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%22%20allowfullscreen%3E%3C%2Fiframe%3Eゆーかり - 休学してた1年間はどうでしたか?Justin - もともとはアルバイトをしてお金を貯める予定で休学したんですが、そのタイミングで Lontaliusくんや他のNZのシンガーソングライターのMaxwell Youngくんとかと知り合って、その人達に影響を受けてボーカルも入った曲を作るようになりました。あとはバンクーバーにいるSeungjinっていうアーティストの友達にも会いに行ったりして、充実した1年間でした。今のアーティスト写真や今回インタビューに使ってもらう予定の写真も、その時にSeungjinくんの友達のカメラマンに撮ってもらったものです。ゆーかり - 今まで話題に出てきたアーティストの他に影響を受けているアーティストはいますか?Justin - Novo Amor, Tim Heckerとか。最近はJames Ivyの曲を一番聴いてるかな。”Texas”っていう曲がすごい好き。%3Ciframe%20width%3D%22560%22%20height%3D%22315%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2FaCtT91RZd3k%22%20title%3D%22YouTube%20video%20player%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%22%20allowfullscreen%3E%3C%2Fiframe%3E音楽をしている理由は 「I love making music」 だからゆーかり - James Ivyかっこいいですよね。私も好きです。ジャスティンくんはなぜレーベルや事務所に入らずインディペンデントで曲をリリースすることにしているんですか?Justin - 音楽を作ることに対してのプレッシャーを感じたくなくて、今のところはメジャーレーベルとか事務所とかと関わったらプレッシャーを感じちゃって音楽を作りづらくなるかなって気持ちがあるからです。サウンドクラウドで知り合った友達はインディペンデントで出してる人達が多いんだけど、最終的には音楽がよければ人って聞くって思うし、自分が思っているより人が聴いてくれなかったらその音楽をより良くする余地がまだあるんだなって思う。そういう感覚を持つ方が気楽に音楽を作れるし、楽しく生活ができるなって気持ちがあって。ピースオブマインド的な。Kei - その考え方、いいですね。Justin - そういう考えで音楽を作ると自分の心が落ち着くから、楽しく音楽を作れるっていう感じです。ゆーかり - なるほど。じゃあ曲を出した時にリスナーの反応は気にしすぎないようにしてるってことですか。Justin - そうですね。「この曲をこういう風にする方が売れるかな」みたいなのは出来るだけ考えないようにしてて。だけど例えば「この音をこれに変えたらもっといい曲になるな」っていうのはまた別だと思いますし。「こうしたらもっと売れる」っていう考えと「こうしたらもっといい曲になる」っていう考えは全然違うと思うので。「こういう風にしたらもっといい曲になるな」っていう考えはすごいいいと思うし、自分も出来るだけそういう判断をするようにしてます。Kei -「売れるように作る音楽」と「より良く音楽をしよう」って考え方は違いますよね。惑わされてしまってるアーティストは多い印象です。Justin - それもLontaliusくんと一緒に作曲したことを通して学んだことで。Alive EPって僕がdemo曲を作って、それをLontaliusくんに送って、Lontaliusくんがdemo曲をもっとちゃんと組み立てて曲にしていて。そういうプロセスを通して色んなことを学びました。ゆーかり - 海外とか日本の音楽業界全体のことを見て、ジャスティンくんはどう思っているのかが気になっていて。Justin - 業界についてではないけど、SNSとかを見てたら自分を他の人と比較しやすくて、自分も今年結構インスタを開けて他のアーティストの投稿を見たりしてたけど、ほんとキリがないなって思って自分を他の人と比較しないようにしてます。SNSを見てたらそれをしやすいので出来るだけSNSは使わないようにしてますが、すごく難しいです。例えばインスタに何か投稿したら、1日くらいはインスタを開けないことにしてて。たまに開けちゃうこともあるけど。Sleepyhead - 今お話聞いてて、自分の心のピースオブマインドを重視されてるなって印象を受けて。 例えばその音楽を楽しむことなのか、それが売れることなのかっていう所を気にすることだったりとか、EPのリリースタイミングを先延ばしにせず、出して次に進むっていうこともピースオブマインドに関わってくることだと思うし、今おっしゃっていたSNSの話もそうだと思うんですけど、ジャスティンさんにとって音楽を作る上で「ピースオブマインドをキープする」ってことが一番大事なんですか。Justin - そうですね。心が落ち着いてないと、表現をすることが難しいかなって思ってて。音楽を楽しむためには、比較とかさっき話したことが「音楽を純粋に楽しむこと」を奪っていくこともあるから、常に「自分がなんで音楽をやっているのか」って事をリマインドすることで自分を保ってるっていうような感じで...。 音楽をしている理由は「I love making music」だから、例えば自分を人と比較したりしたらそれを忘れちゃうので、リマインドするのがすごい大切だなって思います。Kei - 純粋に音楽をしようとしてるのがすごく伝わってきます。情報に溢れる世の中で、「好きだからやる」「好きな音楽をやる」「好きな人達とやる」っていう部分をとても大事にしてるんですね。ゆーかり - だからジャスティンくんの音楽を聞いてると、リラックスできたりするのかもしれないと思いました。Justin - ありがとうございます。「自分が信じていることをずっとやっていれば、人生で色んないい事が自然に起こる」ゆーかり - 今後、大学を卒業したらどういう風にアーティスト活動をやっていきたいですか?Justin - 昔はポンポン適当なデモを出したりしてたけど、今は数よりクオリティの方が大切だと思っていて、自分が「これは本当に頑張って作った曲だな」って思ったものを出したいなって思います。今後の予定は、今は大学3年生で大学を卒業するまで1年半ぐらいあるので音楽を頑張って、今のところは卒業してから東京に住む予定で。音楽一本で生活していくのは今のところはちょっと難しそうなので、バイトしながら音楽をしようかなと思ってます。音楽を作りながら週に何回かカフェでバイトしたりしてる友達も結構いて、そのほうが自分的には幸せだなって。ゆーかり - どういうリスナーに作品を届けていきたいとか考えますか?Justin - うーん。あんまり考えたことがないですね。あんまり考えたことはないけど、韓国の配信会社のmelonと、あとSORIBADAっていうプラットフォームがあって、そこにsingular balanceの曲をディストリビューションしてくれるっていう人たちと今連絡をとっていてそれもすごい楽しみです。Kei - 音楽を作る事やリリースすることを楽しんでいて、広めたい人がやってきたら力になってもらう、っていうスタンスなんですね。Justin - そうですね。自分のことを手伝ってくれる人から連絡がきたりしたらオープンマインドで受けたいし、出来るだけ音楽を作ることに集中していれば、そういうのが絶対自然にくると思います。自分が信じていることをずっとやっていれば、人生で色んないい事が自然に起こると思うんで。それもEDENくんが教えてくれたことで、一時期落ち込んでた時があったんだけど、EDENくんと話して「自分が信じてることをしていれば、人生で自然にいいことが寄ってくる」って教えてくれて。落ち込んでる時はそれを頭の中で繰り返すと、すぐに気持ちを切り替えることが出来ます。ATOくんや、もう一人のstevexcooperさんからもそういう人生的なアドバイスを聞いて、それのおかげで彼らと作った作品がいい作品になったと思います。メンタルヘルスを大切にしてないと音楽が作りにくくなるゆーかり - 海外ではアーティストとメンタルヘルスの問題が注目されていて、ジャスティンくんの話を聞いててもそう思うけど、日本ではアーティストとメンタルヘルスを絡めた記事が少ないから自分もそういうことを発信したいなって思ってて。このインタビューは、日本でアーティスト活動をやっている人たちにとってもすごくタメになる話だなと思います。Justin - メンタルヘルスを大切にしてないと音楽が作りにくくなるし、去年落ち込んだ時もあって...。そういう時は友達と自分の気持ちについて話したりする。自分の気持ちについて話すと気持ちが明るくなるし、言葉にするのもすごい大切だと思います。アメリカで育って大学のために日本に来てから気づいた事は、アメリカでは高校の授業とかでメンタルヘルスについての授業があってメンタルヘルスが大切だよって考えがあるんですが、日本ではメンタルヘルスの大切さについての話がアメリカより少ないかなって思います。Kei - メンタルヘルスの話って、ネットを探せば情報は見つかるけど、日本では友達と話したり、社会的に話をできる環境は少ないんじゃないかなって思ってて。ゆーかりちゃんが「音楽家やアーティストにとって、そういう部分も大事なはずなのに」ってずっと言っていたので、すごい良い話を聞けたなーって思います。ゆーかり - では今日はありがとうございました!Justin - 今度みんなでコーヒーいきましょう!(一同) 行きましょう!「singular balance - Brave」の視聴・購入はこちら%3Ciframe%20src%3D%22https%3A%2F%2Fopen.spotify.com%2Fembed%2Falbum%2F3AM981Aooqp3cP6TQKjFd9%22%20width%3D%22300%22%20height%3D%22280%22%20frameBorder%3D%220%22%20allowtransparency%3D%22true%22%20allow%3D%22encrypted-media%22%3E%3C%2Fiframe%3Esingular balanceTwitter https://twitter.com/singularbalanceInstagram https://www.instagram.com/singularbalance/Photos by Eric Tsui (https://www.tsuieric.com)